OF製作記事です。
これも昨晩のうちに更新したかったのですが、体力不足でこの時間になりました。
さて、スキマーのテストを行っている間に、キャビネットの改造を行ってみました。
オルカのキャビネットは開き戸になっているのですが、これが案外邪魔です。
ただでさえ狭い部屋で作業しているため、扉を開いていると通行の邪魔になるのですが、夏期にクーラーを付けると換気確保のため開きっぱなしでしょうし、冬期は湿気がキャビネット内部に溜まるのを防ぐため、やはり開きっぱなしにすることが多いと思います。
オルカの扉に使われている蝶番は、取り付け後も扉の水平を調整できる高性能な物なのですが、以外に調整が面倒です。初めて設置される人摂っては水平出しに難儀していると思います。
そこで、扉を取り外し式に改造することにしました。
小さな動物園-改造概要
図:改造概要

まずは改造概要です。
扉の下の部分には、扉を固定するための角材を裏打ちします。扉の固定は裏面上部にマグネットを設置することで固定します。
ちなみに、制作費はマグネットが1個200円くらい×4つ、角材が1本300円(これを2本に切断)、あとは角材固定の木ねじ、あとは木工用ボンドです。
工具としては角材切断用ののこぎり、下穴をあけるためのドリルくらいです。
小さな動物園-養生
図;養生テープによる保護

まずは、養生テープでキャビネット下部の部分を保護します。
これは、扉固定用の角材を取り付けたとき、はみ出た木工用ボンドがキャビネット本体にくっつくのを防ぐためです。
養生テープという言葉を初めて聞かれる方も多いと思いますが、このテープは非常に便利です。
粘着力はそこそこあるものの、剥がした後にノリが残りません。
塗装ではマスキングテープを使うことが多いですが、家具の製作では養生テープは大活躍です。
極端な話、壁紙に貼っても壁紙を傷つけることはありません。
非常に様々な目的で使えますので、1本くらい常備してても良いと思います。
価格も非常にリーズナブルです。
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小さな動物園-木工用ボンド
図:木片への木工用ボンドの塗布

養生が住んだら、木片を適当な長さに切断し、木工用ボンドを塗ります。
はみ出たら困る部分は養生してますので、割合大量に塗っても大丈夫です。
小さな動物園-足設置
図:木片の仮置き

木工用ボンドを塗布したら、木片を仮置きします。
その後、扉を閉めて扉の裏から木片を扉に圧着させます。
木工用ボンドは乾燥時間が非常に短くて便利なのですが、できれば数時間放置した方がよいと思います。
小さな動物園-ヒンジ
図:ヒンジの取り外し

木片の固定が確認できたら、ヒンジを取り外します。
キャビネットを最初から作成している人は、一度ヒンジを取り付ける必要があるのでちょっと手間かもしれません。
あるいは、ヒンジをつけなくても、扉を仮固定して、裏に接着する木片の位置を予想することでも対処できるかもしれません。
ちなみにこのヒンジ、非常に高機能なのですが、扉の水平出しと左右の隙間の調整は非常にコツが必要です。
小さな動物園-下穴
図:下穴加工

木片は接着だけだと不安なので、今回は木ねじでも固定しました。
木ねじでの固定はキャビネットの扉部分だけ効けばよいので、木片部分は木ねじより多少大きな穴をあけることで固定の手間を省きました。
小さな動物園-深さ目安
図:深さ目安

こういう作業をするときには、木片の深さ分だけ確実に穴をあけることが重要です。
そうしないと、キャビネットまで穴が貫通してしまうこともあります。
下穴の深さを制限するための専用ツールも販売されていますが、僕はドリルにテープを貼ることで対処してます。
これなら無料です。
小さな動物園-アルミ穴あけ
図:アルミ穴あけ

次は、扉上部に設置するマグネットのための鉄片の設置です。
オルカのキャビネットの場合、困ったことにマグネットの位置までステンレス板が伸びています。
当然、ステンレス板には磁石が効かないので、そこに専用の鉄片を固定する必要があります。
鉄片の位置を確定し、鉄片のねじ穴に沿って穴の位置を決定し、細目のドリルでステンレス板に穴をあけます。
ステンレス板は非常に堅いので、ドリルの回転数を低めにして慎重に穴をあけます。
慣れてないと最初の穴あけ段階でドリルが横滑りを起こすので、自信がないひとはセンタポンチで凹みを作っておくと良いと思います。
ステンレスに穴をあけるときには、削り屑をよく観察しておきます。
アルミ板に穴が貫通し、木材の部分まで届いたら、削り屑の色が変わります。その時点で穴あけ終了です。
小さな動物園-ザグリ
図:ザグリ

金属プレート付属の木ねじは皿ねじなので、ザグリ加工を行います。
これも専用のドリルがありますが、Φ8くらいのドリルで軽くなぞるくらいで対処しました。
ちなみに、ザグリとは、皿ねじの頭部分を隠すために加工する穴のことです。
小さな動物園-金属板設置
図:金属板設置

金属板設置後の状態です。
綺麗に出来ているように見えますが、実際は数本木ねじを折ってしまったため、瞬間接着剤で固定した板もあります。
小さな動物園-マグネット
図:マグネット

キャビネット側にはマグネットを取り付けます。
マグネットの先端がキャビネットから飛び出さないように慎重に取り付けます。
これも、木ねじ用の下穴をあけておくと加工が便利です。
小さな動物園-設置完了
図:設置完了

設置完了の図です。
水平もきちんと出て、良い感じの仕上がりです。
扉もきちんと固定出来ています。
小さな動物園-高さ調整ねじ
図;高さ調整ねじ

しかし、水平がきちんと出ているのには秘密があります。
最初は加工精度の問題などで、水平がきちんと出ていませんでした。
なので、木片の中央よりの底面に小さい木ねじを埋め込み、深さを調整することで高さを調整しました
小さな動物園-フルオープン
図;フルオープン

フルオープンの状態です。
扉を完全に取り外せるので、作業がはかどりそうです。
思いつき加工の割には、非常に満足の行く加工となりました。
さて、明日以降はサンプの加工に取りかかります。
内容としては、ウールマット用の箱を改造し、高さを稼ぐことによってドライ槽に加工します。
また、サンプ本体に仕切りを付けて、濾過槽通過後の水のうち上澄みだけが通り抜けるように加工します。
また、マグネットポンプ、、汚泥排水用、水替え時のオーバーフロー排水用の穴あけとバルブソケットの接着加工があります。
サンプの加工はアクリル板の加工を行う必要があります。
アクリル加工は何度も行っているのですが、箱ものを作るのは初めてです。
また、接着などの加工も必要ですが、一発勝負なので土日を使って一気に行う必要がありそうです。
必要な道具は揃えてきたので、残り2日でヒマを見つけて設計図を引いてみることにします。
あとは、明日は一度標準的な仮配管をおこなってみたいと思います。