ショップは2軒しか寄ってないのですが、タイムセール狙いで朝から店頭に並んでいたので、ちょっと疲れたみたいです。
水合わせをすると海水が減るので、補充用海水を作るためのRO/DI水を貯めてたら、完璧に寝てしまいました。
あやうく漏水事件へと発展するところでした。
さて、照明強化計画の話です。
これは今年の2大計画の一つとして年初から考えていました。
魚やサンゴは(種類にもよりますけど)安いので、ついつい買ってしまう上に、年額でみると相当な額になりますが、照明などの高価な機器は初期投資がかなり必要なので結構ためらってしまいます。
原価消却を考えるとたいしたことは無いのですが...
いままでは蛍光灯2本+カミハタのネオビームでやってましたが、どうしても水が黄色く見えてしまうこと(いや、本当に黄色い野かもしれませんが)と、それこそ原価償却率が悪いので、思い切ってLED照明に切り替えることにしました。
計算上は、蛍光灯と同じ時間使っても、10年間は使える計算なので、球交換の出費はなくなるかほぼ等しいはずです。あとは、明るいのが良い点ですね。
種類としては、クラマタのガラッシアか、LSSが開発中と噂されている照明(コーラルフィッシュNo23の43ページ参照)の2つを計画していたのですが、後者はコーラルタウンの店長によるとすぐには発売されないのではないかという話しでしたので、ガラッシアを選択しました。LSSの製品はSDメモリにパターンを書き込むことで時間の変化に応じて照明を変化させることが出来るらしいので大変魅力的なのですが、今回は見送りです。
さて、照明は買ったとして水槽にどのように取り付けるかが問題です。
天井からつり下げるのも手なのですが、賃貸なので、できればそのようなことは避けたいと思います。
また、照明は少なからず次から次へと強化したくなるものなので、アドホックな(柔軟な)照明計画を立てられるようなものが欲しいと考えました。
そうなると、自作するしかありません。
まずは頭で妄想し、それをノートに書き出してアイデア化してゆきます。
筐体はヤザキのイレクターで作成することに決めていたのですが、どのようなパーツが揃っているか概ね頭に入っているので、そのアイデアを部品図に置き換えます。
電源のとりまわしですが、これはホームセンター内を散歩しているときに思いつきました。
照明コーナーで販売しているライティングレールが目にとまりました。
照明が増えると配線も増えますが、これらが水槽の周りをたこの足のように張り付いているのを余り好みません。なので、ライティングレールはかなり魅力的に見えました。
$小さな動物園-現状
図:現状

これがガラッシアを取り付ける前の状態です。
流動底フィルタを取り付けるために上掛けフィルタを取り払ったのですが、その際水槽全体に照明が行き渡るように蛍光灯を斜めに置いていました。
また、ライティングレールの性能を試験するため、隣の本棚からレールを渡して、レコルト アイを設置しその効果を確かめてみました。
$小さな動物園-枠仮組
図:枠仮組
枠の仮組です。
本当はホームセンターで切ってもらう予定でしたが、木材加工しかやってくれませんでした。
この手の工作は、同じ長さにしたい物を同時に切断した方が誤差が少なくなるのですが、切ってくれないのであれば自分できるしかありません。
ちょうど、職場に専用のパイプカッターがあるのでそれを借りてきて切りましたが、16カ所も切断していたら手にマメが出来てしまいました。
この後に、枠のゆがみがないように確かめながら、接合部に揮発系接着剤を流し込みます。
塩ビであればメス型の方に接着剤を塗って差し込むだけですが、イレクターの場合は毛細管現象を利用して流し込みます。
本当は「さしがね」で直角を取りながら作るべきなのですが、手元になかったので「最も確実に直角を作れる方向」に枠を置いて直角を取りました(意味、通じてますか...?)
$小さな動物園-枠設置
図:枠設置
接着剤は数分で乾くので、乾いたら枠を設置します。
水槽の裏側に置くような感じです。枠は、壁と水槽で支えます。
照明があまりにも重いとてこの原理で水槽が動いてしまいますが、まぁ大丈夫でしょう。
$小さな動物園-アジャスタ
図:アジャスタ
壁面側にはアジャスタを取り付けています。
ぐらつく場合には、これを回転させて固定します。
$小さな動物園-ガラッシア
図:ライティングバーの取り付け

ライティングバーの取り付けです。バーにはあらかじめねじ穴がついています。
一応、パイプに穴をあけてねじで固定出来るように考えていたのですが、ねじ穴がちょうど関節部品に干渉するため、パイプにねじ穴をあけるのは難しそうです。日曜その場大工でありがちな話です。
ここは100均でかっておいたインシュロック(ケーブルタイ)で固定することで解決です。
ちなみに、このケーブルタイは青いLEDで発光します。
ガラッシアですが、カメラの絞りをかなり絞ってこんな感じです。
$小さな動物園-ライティングバー
図:ガラッシア
別角度から見るとこんな感じです。
$小さな動物園-ガラッシア上から
図:照明追加

レコルト アイやネオビームは可動式のアームで取り付けます。
これで、特定のサンゴをねらってライティングすることが可能です。
$小さな動物園-完成
図:完成図

最終的にこんな感じになりました。
左手にはガラッシアがあるので良いのですが、右手がちょっと暗くなりました。
最近、イソギンチャクモドキに元気がないので、光を当ててあげたいところです。
ライティングバーを買うときに、角度固定式のE26ソケットを買っていたので、とりあえず照明用の100WLEDライトでその場をしのぎました。
ただ、やはり色温度がサンゴ向きではないので、AQUA SYSTEM の FINE SPOT 交換球を買ってきてそれを点けました。
LED化して思ったのは、砂底にできる光のうねりが非常に綺麗だと言うことです。
また、夜は天井に反射した青い水紋を見ながら眠れるので、非常に良い感じです。
しかし、せっかく作ったこの枠も、数ヶ月後には作り直す必要があります。
なんせ、90センチオーバーフロー水槽を仕上げなければならないからですね。
久々に長い記事を書きました。
ここまで辛抱強く読んでいただいた皆さん、ありがとうございました。