皆さんは、手の痺れを感じることはありますか。
もちろん、サンゴを触っているときに。
僕は皮膚が弱いのか(接着剤とかには強いんですけどね)、種類によっては手が痺れることがあります。
ソフト系だと、カワラフサトサカが一番痺れます。どれくらいかというと、「あれ、感電しているのかな」という感じです。手を離しても、数秒は刺激が残ります。トサカ系は割合何らかの痺れがありますね。ナグラカサトサカは大丈夫です。
イソギンチャクモドキも痺れますね。これは触っている間ですけど。スターポリプは特に感じません。最強のはずですが...
ハードは平気ですね。ただし、キクメイシはなんとなく痺れているような感じがしますが...
でも、この能力?のおかげでサンゴのレイアウトは万全です。
さて、なんでこんな話から始まったかというと、今日はじめて「ハタゴイソギンチャクで手が痺れた」からです。
現在、トリートメント中のハタゴが1個体ありましたが、努力のかいもなく(悪化させただけかもしれませんが)、周辺部が溶け始めたので処分しました。数日前はモフモフしていたのに...
しかし、一度ハタゴを知ったカクレクマノミは、ハタゴがないと夜中一晩中くねくねダンスを続けていて、見ている方が心苦しくなってしまいます。まぁ、長男はイソギンチャクモドキで遊んでますが...
いますぐハタゴが入手できる店で、しかも適度な大きさのハタゴを扱っているはないかなぁ、とここ数日のショップ訪問を思い出すと、1月2日に訪問した埼玉県志木市の「アクアステーション ピュア」に宮古島産ハタゴが置いてあることを思い出しました。
Webを見る限り売り切れと言うことですが、試しに電話してみると、小さい個体がいくつか残っているとのこと。
現在時刻を確認し、閉店までに充分に間に合うことを確認すると、ショップへ急行しました。
ショップの位置は地理感のある場所なので、ナビの指示を無視して裏道を通り、お店には余裕をもって到着。
ハタゴ水槽を見ると、小さな(野球ボールくらい)のハタゴが3個体残っていました。
全て宮古島産です。普通、沖縄産ハタゴは大きさと価格が反比例するんですが、大きさに関係なく9,800円ということです(Webにも価格が出ているのでここにも載せます)。
お店の方に「触っても良いですか」と尋ねると「どうぞ」と快い返事が。
二つ返事でOkだったので、指先で思いっきり触手をなでました。すると、指が痺れるではありませんか!
いままで、ハタゴを触って痺れたことはないのですが、直観的に「これはいける」と思いました。縮み具合も良好です。
沖縄産ハタゴといえば、茶色というイメージですが、ここには薄いながらも数色のハタゴがありました。
3個体あったので比較しましたが、緑色がかった、触手が太めで長い個体を選びました。
ちなみに、お店には1ヶ月くらいあったそうなので、初期段階もクリアしています。
ついでなので安いサンゴを一個購入し(しかも、電気屋兼業なので値切ってみたらOkでした)、助手席の足下に毛布を敷き、24℃の温度で保ちながら帰宅しました。
水槽の温度と、パック内の温度を比較し、温度合わせは不要と判断。pH調整は慎重に行いました。
水合わせはプラスチックの虫かごで行うのですが、それにはまったくくっつきません。袋にも。
あれ、どうしたかなと思い、水合わせが終わったハタゴを水槽に移動し手を離そうとすると...なんとべっとりくっついて全く離れないのです。
足盤をライブロックに押しつけて固定しようとしても、全く駄目です。
不思議なことに、ガラスにはくっつかないので、メスピペットで押さえながらやや強引に手を離しました。
手には触手の跡が...
$小さな動物園-触手
図:手に残ったハタゴの触手

本体からちぎれた触手は簡単に剥がせます。念のため。
ライブロックに固着したハタゴには、早速姉御がアタックしてました。
$小さな動物園-新ハタゴ
図:沖縄産ハタゴと産地不明姉御
結論を出すにはまだ早いですが、国内産に巡り会えてよかったと思います。
#ちなみに、まだ手が痺れてます。