ショッキングなタイトルですが、うちの水槽は水質が崩壊した可能性が濃厚になりました。
いわゆる窒素態化合物、たとえばアンモニア、亜硝酸、硝酸については、AZ-NO3の効果もありかなり低い状態で推移しています。
しかし、pH、KH,GH(計った事はありませんが)のバランスが、完全に狂ってしまったようです。
味付けに失敗した煮物料理と一緒ですね。一度入れた調味料は、どんなにがんばっても煮物から取り出すことは出来ません。出汁で薄めたとしても、元の味に戻すことは不可能です。
水槽の中では、pH7.8を均衡点としてそれ以上にpHがあがったら(外部からOH-イオンが入ってきたら)降下させるような(H+イオンを出すことで)バランスを取るようになってしまっているようです。理由として、カルシウム系化合物、マグネシウム系化合物が均衡状態と比べても多いと言う点にありそうです。
一番の問題は、pHの低下です。
最低7.8(朝)、最高8.0(消灯直前)で、多くの生体にとってはかなりシビアな状態だと思います。
幸い、魚類、サンゴ類は耐えていますが、先日購入したばかりのハタゴイソギンチャクが再度溶けてしまいました。
前回1ヶ月目で溶けたときの原因究明時もpHだろうと推測していましたが、それを完全に解決しないまま次のハタゴを入れようとしたことは完全に選択ミスでした。逆にいえば、pHが定常的に8を超えない水槽でハタゴイソギンチャクを飼育するのは難しいということが概ねわかりました。
先日もご報告しましたが、ろ材、ろ過スポンジは洗浄し、pHの最低点は7.5から7.8まで上昇しました。しかし、サンゴ砂、ライブロックに付着しているカルシウム分などが原因だと思われますが、pHをこれ以上あげることは出来ません。
余剰なマグネシウム分、カルシウム分を減らすには、ハード系のサンゴがこれらの成分を吸収してくれるのを待つという方法もあるのですが、あまりのんきな事は言っていられない気がしてきました。
従って、今夜から日曜まで5日間かけて、水槽のリセットを実施しようと計画しています。
まず、ろ材、サンゴ砂は完全廃棄し、新品をいれることになります。
また、別水槽を立ち上げ、魚やサンゴはそちらで養生することにします。もちろん、水槽を何本も購入することはできませんので、クーラーボックスを活用することになると思います。
幸いなのは、自宅に濾過装置が2系統あること、またヒーターは3本あることです。
従って、水槽は小さくとも、サンゴ、魚たちの状態を維持することはできる状態です。
これが夏場だったらもっと大変だったと思います。
あとはRO/DI水と海水の大量確保です。
これは。風呂場を活用するしかないですね。
もちろん、追い炊き式の風呂に海水を入れることはできませんが、RO/DI水を貯めることは可能です。
必要に応じて海水を作成し、それでライブロックを洗い直すことになるんだと思います。
水槽崩壊は、一度は誰もがたどる道なのかもしれません。
特に、魚、サンゴ混泳水槽なら尚更です。
でも、このブログを見ていただいている皆様のアドバイス、ショップ店員の専門的な知識、それと恒常的な水質検査があって、今回の行動を決定できたのだと思います。
バクテリアはどうするんだ、という話もありますが、これはバイコムを信頼するしかないと思います。
いずれにせよ、結果は逐一ご報告したいと思います。