小さな動物園 - 趣味とつくばのお役立ち情報

海水魚や小動物に関する情報や、活動拠点のつくばに関する情報を提供します。

アッピア街道の松(予告編)

久々に音楽ネタです。
イタリア出身の作曲家、オットリーノ・レスピーギ(Ottorino Respighi, 1879-1936)が残した管弦楽曲一つに「ローマの松」という作品があります。これは、「ローマの噴水」「ローマの祭り」とならんでローマ三部作と呼ばれていますが、とりわけ「ローマの松」に関しては近年日本国内での上演も多く、また明晰かつ立体的でダイナミックな曲風からも、隠れたファンが多い曲です(残念ながら、一般的に有名ではありませんが)。
ローマなのに松?と思われる方は多いと思います。実際、僕自身もローマにある松はごく一部、例えば公園の中くらいだろうと思っていました。しかし、ローマに到着して一夜明けてみると、ローマのあちこちに松の木が植えられているではありませんか。松といっても日本の松とはイメージがずいぶん違いますが、確かに松です(当然、松ぼっくりも落ちています。とても大きい松ぼっくりです)。従って、松というのはローマを代表する樹木と言って過言ではないと思います。
$小さな動物園-街中の松
図:Cristforo Colombo通り沿いの松
アッピア街道は、単に管弦楽曲として有名なだけではなく、「世界最古の排水設備を備えた舗装道路」としても知られています。道路が造成されたのは紀元前312年、アッピウス・クラウディウス・カエクスの命令によってつくられたと言われtれいます。1700年代に「アッピア新街道(Via Appia Nuova)」が造られて以降、この街道は「アッピア旧街道(Via Appia Antica)」と呼ばれています。
$小さな動物園-標識
図:この道が「アッピア旧街道」ということを示す標識
アメブロのルームで、「いま一番旅行に行きたいところ」に「ローマ、とりわけアッピア街道」と書いていますが、それは連続して演奏される4つの曲の終曲、「アッピア街道の松」に影響されています。今回、ローマに来ることが出来ましたので、滞在初日の余暇を利用して、アッピア街道を尋ねるという夢を果たしてきました。
ダイヤモンド社「地球の歩き方 A10ローマ」を参考にアッピア街道を散策したのですが、この本では紹介されていない細かい変更点や、実際に現地に行こうとされている方へのアドバイスを、今後数回に分けてお伝えしたいと思います。なお、アッピア旧街道は、ローマ市内に現存しているだけでも相当な距離がありますので、今回は観光案内所で借りた自転車を使って楽しんできました。
小さな動物園-自転車
図:観光案内所で借りた自転車。オフロード仕様で無いため、あちこち痛んでいる。
今日は時間が遅いので(現地で24時10分です)、今回はここまでにしたいと思いますが、最後にアッピア旧街道の写真を載せて終わりにしたいと思います。
小さな動物園-アッピア街道
図:アッピア旧街道

アッピア街道は三重構造による石畳の道ですが、路面の石には轍ができているのがわかると思います。二千年を越える歴史が轍として刻まれていると思うと、とても不思議な感じがします。
現在も一般車が通る事がありますが、それでも陥没することなく、いまでも立派な道として残っているのは驚き以外の何者でもないでしょう。
次回以降、時間を見つけてアクセス方法や見所を紹介しますので楽しみにしていただければ幸いです。
追伸:
近いうちに現地を訪問しようと思っている人に一つだけアドバイス。
最後の写真に使った「いかにもアッピア街道らしい道」は、市街地からかなり離れた場所まで行かなければ見ることが出来ません。ガイドブックには「アルケオバス」で訪問できるとありますが、この区間には松の並木はほとんど存在せず、道の両脇も高い塀で囲まれています。本当のアッピア街道を見たい人は、現地で自転車を借りて片道8kmほど走るか、路線バスを乗り継いで郊外のアッピア街道を尋ねるのがよいと思います。大変ですが、爽快な気分になれることは間違いありません。
A10 地球の歩き方 ローマ 2009~2010/地球の歩き方編集室

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今回の散策計画に利用しました。しかし、これに加えて現地で購入できるバスマップを併用すると、もっと完璧な訪問計画を立てることが可能です。
レスピーギ:ローマの松(ローマ三部作)

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リッカルト・ムーティー指揮、フィラデルフィア管弦楽団演奏のローマ三部作です。僕が初めて聴いたローマ三部作で、かつ10数枚持っているローマ三部作の中でも一番の演奏が聴けるCDです。
ローマの松:アッピア街道の松に関しては、バンダによる5連符に甘さが見られるものの、全体的に重厚で、かつ最後までブラスセクションがへたらずに鳴らしきるそのパワーには圧倒されます。また、パイプオルガンを省いている演奏も多いのですが、この演奏ではパイプオルガンを絶妙なバランス加えることで、この曲を柱である「教会旋法」を効果的に演出しています。

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トサカとデバスズメ

一応一日1ブログを目標にしているのですが、さすがにネタ切れになりそうなので、過去に撮影した写真を一枚紹介します。
トサカに隠れるデバスズメダイです。
先週、ライブロックを増やして隠れ場所を増やしてあげたのですが、隠れるのは専らインドキンギョハナダイばかりで、デバスズメダイたちは群れて過ごしたり、突きあいをやったりしています。夜間も外部から見えるところで寝ています。
しかし、最近1匹だけトサカに隠れるデバスズメダイが現れました。隠れるというか、枝の間を行ったり来たりして楽しんでいるようです。
魚が前進するのは当たり前ですが、トサカの中に後退するのを見るのはおもしろいものです。
のこり2匹のデバスズメはかくれんぼする様子はまったくありません。
帰国後水槽の様子がどのようになっているか、不安もありますが楽しみだったりもします。
$小さな動物園-トサカとデバスズメダイ

“トサカとデバスズメ” への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
    PASS:
    pironkoと言います。初めて書き込みします。
    デバの写真、なぜか惹かれるものがあります。
    ルームの写真も、ほんとすごい。
    海外にも行かれてるんですね。オケの演奏のコメント、感動しました。
    また遊びにきたいと思います。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    >pironkoさん
    どうもありがとうございます。
    1年前に一眼レフを買ったのですが、なかなか上手くならないので毎日水槽の写真を撮影しながら訓練してます。いわゆる我流ってやつですが...
    音楽は吹奏楽を9年間やっていただけあって思い入れがあるのですが、コメントは音楽理論に反しているかもしれませんので、その辺を差し引いて読んでいただければと思います。
    アッピア街道の報告は数回に分けてやりますが、手持ちの「ローマ三部作」全てにコメントを付けて紹介したいと思います。ご期待ください!

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